私は現在インハウスWebデザイナーとして会社員をしています。どうやってこの仕事についたのか、デザイナーになれたのかというのを書きます。
大学について
大学は美大ではなく総合大学の芸術コース、デザインのゼミを専攻していました。(2012年卒)
当時デザインのゼミができたばっかりの1期生として入りました。そのせいかデザインのための設備は全く整っておらず、どう考えても使うやろと思うようなパソコンも置いていなくて全員各自で自腹でパソコンとソフトを買いました。(事前に大学の設備についてはちゃんと調べておくことをおすすめします!wあくまで私の場合です。)
芸術の歴史やデッサンなど基礎的なことは勉強しましたが、仕事で役に立ちそうなデザインやイラストレーターなどのソフトの使い方は最初に少し教わるぐらいで、ほとんど実践で手を動かして覚えていきます。
これだけだと、高い学費を払ってまで大学へ行く意味や必要性は正直あまりないと思いました。
ただやっぱり学校って同世代の人たちと一緒に何かをするということが経験できるのでそういった部分では大学に行って良かったとは思います。(プライスレス!)
特に周囲のモチベーションに引っ張られたりするのでこればっかりは人と環境にもよりますね。
またデザインの分野では大卒だからと言って就活に強いわけではないのでそこも難しいところです。
新卒チャレンジができるのは良いところですが、私は色々な理由から新卒カードをうまく使えませんでした。
スキルを活かせるアルバイト
デザイナーとして働くには、やはり実際に働いて実務経験を得ることが一番大事です。どんなデザインの会社でも大体求人項目に「実務経験○年以上」などの条件が書いてあります。
新卒チャレンジに失敗した私は大学卒業後にここで結構つまづきます。
ですが、幸運なことにアルバイトをしていた教育業界(塾の受付)での経験を活かして、デザイン系の仕事ではなく教育事務でデザインのスキルをアピールすることができました。
大学卒業後は、医学部の予備校で受付事務をしながら予備校の販促活動でデザインの仕事をすることができました。
できることをアピールすることって大事ですね!
しかし、ここも入社してすぐに経営がうまくいかず正社員にならないままアルバイト、なんなら週3のパートになってくれと言われてしまい、それでは生活できないので長く続けられませんでした。
予備校勤務をやめた後は生活をしていくために近場のデータ入力などの軽作業アルバイトをしていました。楽な仕事で、割も悪くなかったのでこのままでいっか〜とだらだら1年半も続けていました。
ですが、毎月引き落とされる奨学金の額を見て「これは学んだことを活かして稼がないとダメだ」と重い腰を上げました。
2度目の就活です。
大学時代やっていた塾の受付バイトを復帰して土日だけアルバイトをして、平日に就活をしていました。
もちろん実務経験がほぼないのでなかなかうまくいきませんが、予備校勤務での作品がなんとかポートフォリオになりました。
デザイナーのアルバイト
就活と言っておきながら結局まだフリーターで、週3のアルバイトで某飲食チェーン店のメニューやポスターなどを作るDTPデザイナーになれました。(土日の塾とWワーク)
有名チェーン店なのにデザイナーの社員さんがおらず、2-3人のアルバイトで回していました。これは衝撃でしたw
ここでようやくデザイナーという形になれました。今後ここでの経験がとても大きく影響します。アルバイトとは言え、本当にここでお仕事ができて良かったと思います。
今の会社に就職(アルバイト→社員)
さすがにずっとフリーターをするわけにもいかないので三度目の就活を開始。
Indeedなどで「Illustrator」「Photoshop」などのキーワード検索で求人を見つけて、正社員・契約社員・社員登用ありのアルバイトから選んで応募して行きました。
経験が浅いながらもポートフォリオや職務経歴書を作り何社も面接を受け、
ご縁があり、今の勤めている会社にアルバイトで採用されました!
またアルバイトか…と思いますが社員登用ありで各種保険もありでなかなか高待遇でした。ここの面接ではチェーンの飲食店デザイナーの経験がうまく生きました。しかも未経験なのにやりたかったWebデザインのお仕事の採用だったので本当に良かったです。
今の会社は社風も自分に合っていて、2次面接での社長とのスカイプ面接もすごく楽しかったのを覚えています。
妥協せずやりたくないことを避けてきて良かったなと思いました。
制作会社ではなく自社の制作という形なのでこれも人によっては想像するデザイナーとは違うかもしれませんが、私にとってはやりたいことができるいい環境です。
ここで約1年アルバイトをした後正社員になれました。
デザイナーとして正社員になったらなったで、次のステップや昇給に向けて何を頑張れば良いのかなど悩むことは増える一方ですが、今はとても楽しいです。
デザイナーになるロードマップまとめ
私の経験からお伝えできるデザイナーになるためのロードマップを考えてみました。
1.まずはツールを勉強(イラレなど)
2.デザインを真似して作品ポートフォリオを作る
3.デザインスキルを使える仕事をする
4.デザイナーのアルバイトをする
5.デザイナーとして就活をする
6.デザイナーと名乗る
まずはイラレなどのツールを勉強して作品を作るのは大事ですね。ネットや書籍を利用して勉強できます。(お金があるなら学校に行った方がいいですが、特に学校に行かなくても勉強はできると思っています。)
仕事を探すなら、自分が何ができるかということを見せられるようにしないといけないのでポートフォリオを作ります。
よっぽど運が良くないといきなりデザイナーにはなれないので何かの仕事で制作できることをアピールして自分の武器にします。結構、事務職でもイラレ使えます!と面接等でアピールすると何かしら作らせてもらえたりします。(経験上結構ありました。)
何かしら業務で制作した経験があるとデザイナーのアルバイトにも受かりやすくなると思います。デザイナーのアルバイトができると実務経験がつくので後の就活がスムーズに行くと思います。
そして最終的にデザイナーは、自分で名乗ってしまえばデザイナーです!
何かを作って発信したりLINEスタンプやSUZURIグッズを販売したり簡単にできる時代ですしね。
このような感じで、よっぽどコネや実力や運がないといきなりデザイナーで稼ぐのは難しいのでコツコツ実務経験を増やすというのが私なりのロードマップです。
また、デザイナーになりたいわけじゃないし自分には特にスキルや特技がない、という人でもイラレなどのツールが使えるだけで一般事務より少し時給の高い仕事ができる可能性が増えるのでとりあえずイラレ覚えるかーというノリでもやっておくのもおすすめです。
デザイン勉強におすすめの書籍
ツールの使い方などはネットで検索をするとすぐやり方が出てきますが、デザインの法則や常識、レイアウトの勉強は書籍から取り込んでいました。
デザイン系の書籍は高いのでなかなか手が出にくいですがやはり専門の本と言うことで得られるものはお値段以上です。買って失敗したくない人のために私のおすすめ書籍をご紹介します。
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言うまでもなく有名ですよね。制作の一連の流れや事例などがありとても読みやすくわかりやすい本です。
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レイアウトのパターンがたくさん見れます。デザインの練習に使ったり、アイデアに煮詰まった時に見返したり活用できます。Webでも紙のデザインでも参考になると思います。
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Webデザインを始めた時にすぐ読みました。Web制作の入門としてとてもわかりやすくておすすめです。Webの常識は日々更新されていくので、発売日を確認して、古いものは買わず最新版を買うようにしてください。
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DTP印刷物のデザインの勉強にはこの本が一番わかりやすかったです。基礎の勉強ができるし現場でも手元に置いておくと安心できる1冊です。中身のイラストや色合いも可愛いです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が、デザイナーになりたいけどどうしたら良いかわからないという人の参考になっていたら幸いです。
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